その不用品、本当に売れる？不用品処分マニュアル－茨木市リユース事業について

家の片付け中、「これ、リサイクルショップで売れるかも？」って、一度は考えますよね。

でも、残念ながら、どんなものでも買い取ってもらえるわけではないんです。

法律や安全性のルール、そして買取業者それぞれの事情があります。

ここでは、「買取NG」な品々の実情について分かりやすく解説していきます。

大阪府茨木市が取り組んでいるリユース事業についてもご紹介します。

え、これもダメなの？買取できない主な理由と品目

リサイクルショップが買取を見送るのには、大きく分けて二つの理由があります。

法律や国のルールで禁止されているものと、商品の状態やニーズの問題で難しいもの、です。

法律や国のルールで禁止されているもの

盗品や偽ブランド品は、論外です。刑法や商標法に抵触します。

薬や医療機器も、専門的なルール（薬機法）で使用や販売が厳しく制限されています。

武器や凶器も、銃刀法や軽犯罪法に抵触する恐れがあり買取は禁止されています。

これには刀剣やエアガン、クロスボウなどが当てはまります。

以前わたしの知人に聞いたことですが、親の実家の古民家を処分したとき、屋根裏からサビまみれの日本刀が出てきて、びっくりしたことがあったと話してくれました。

刀としてはもう決して使える状態ではありませんでしたが、そのまま持っていると不法所持となるため、地元警察に相談して処分したとのことでした。

自衛隊など官公庁から支給されたものは「官給品」と呼ばれ（支給される制服、武器、装備など）、個人的に売買することは許されていません。

防犯登録が抹消されていない自転車も、盗難車の疑いをかけられる可能性があるため、買取できません。

スマホや無線機にある「技適マーク」がないものも、電波法という法律で使用が制限されているため、買取はできません。

ワシントン条約で取引が規制されている希少な動物のはく製や象牙製品も同様です。

家電リサイクル法対象の家電

ぜひ知っておいてほしいのが、「家電リサイクル法」です。

エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機は、法律でリサイクルすることが義務付けられているため、リサイクルショップでの買取ではなく、適切なルートでの処分が求められます。

個人情報が含まれるもの

個人情報が含まれるもの、例えば名前や住所が書かれたものや、データが残っているパソコンなども、情報漏洩のリスクがあるため買取は慎重になります。

パソコンの処分は、パソコンメーカーに回収してもらう、自治体の回収ボックスを利用する、宅配回収サービスを利用する等があります。

安全基準マークのないもの

PSCマークやPSEマークといった安全基準マークがない電化製品も、安全性の観点から買取はできません。

商品の状態やニーズの問題でNGなもの

汚れや破損があるもの

目立つ汚れや破損があるものは買取できません。
次の方が気持ちよく使えるのか？と考えると、当然なことですね。

古すぎる物

製造から時間が経ちすぎた家電製品も、安全性や性能面で心配があるため、難しいことが多いです。

昭和レトロな家電が人気、とよく耳にしますが、それは、安全性や性能面に問題がない、特定のデザインや機能を備えた一部の製品に人気が集中しているだけ。

すべての昭和家電が高値で取引されるわけではありません。

オーダーメイド品

オーダーメイド品や自分で作ったDIY家具は、その人だけの特別なものなので、一般的なニーズに合わない場合があり、買取できないことが多いです。

衛生的に問題があるもの

一度使った衣類や寝具は、衛生的に問題があります。

開封済みのお酒や食品も、品質や安全性の保証ができないため、買取はできません。

運び出せないもの

大きすぎて運び出すのが大変な家具や金庫なども、運搬や処分にコストがかかるため、買取が難しいことがあるんです。

まだ使えるならリユースを－茨木市のリユース事業

茨木市ではリユース事業を実施しており、まだ使える家具や家電を必要とする人に提供しています。

子ども用品は「かえっこバザールくるくる」、一般の不用品は「おいくら」「ジモティー」と連携協定を締結し、リユースの促進に取り組んでいます。

https://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/sangyo/kankyos/menu/kateikeigomi/reuse.html

不用品処分には適切な方法を選びましょう

片付けや断捨離をするとき、「捨てるのはもったいない」と思うのは自然な感情です。

しかし、法律やルール、そして商品の状態によっては、リサイクルショップでの買取が難しい場合があります。

大切なのは、不用品を処分する方法を知っておくこと。買取できないからといって、すぐにゴミ箱行きを決めるのではなく、自治体のリユース事業や粗大ごみのルールを活用すれば、環境にも家計にも優しい選択ができます。

捨てる前に一度立ち止まって、「このモノの次の行き先は？」と考えてみませんか？

茨木星見堂では出張買取を行っております。
査定士が現地に伺い、お品物の状態や歴史的価値などを詳しく見て査定を行います。

出張費・査定日・キャンセル費は無料ですので、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちら