【手の中に銀無垢の時間を】コロン商会 ゼンマイ式懐中時計（銀無垢）を買い取りました。

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  今回の買い取り品は、コロン商会の銀無垢ゼンマイ式懐中時計です。

  コロン商会とは

  コロン商会は、明治から昭和初期にかけて存在した日本の商社です。
  主にヨーロッパやアメリカなどから時計を輸入し、日本国内で販売していました。
  国立国会図書館デジタルコレクションには、当時の広告やカタログの記録も残っています。

  ゼンマイ式とは

  ゼンマイ式とは、電池を使わず、ゼンマイを手で巻くことで動力を得る機械式の時計です。
  ゼンマイはセットになっているカギのような形の金具で巻き上げます。
  巻かれたゼンマイがゆっくりとほどけながら内部の歯車を動かし、時間を表示します。

  構造はシンプルながら精巧で、電源に依存せずに動作します。電
  池式時計に比べると、定期的な手入れやメンテナンスが必要です。

  懐中時計とは

  懐中時計は、ポケットに収めて持ち歩くために作られた携帯用の時計です。
  腕時計が一般化する以前の時代には、日常的な時間の確認手段として広く使われていました。

  手のひらに収まる大きさで、鎖（チェーン）を通して衣服に留めて使用されることが多く、
  蓋付きの「ハンターケース型」など、さまざまな形状があります。

  実用品であると同時に、工芸品としての一面も持ち、現在では収集や保存の対象としても価値を見出されています。

  銀無垢とは

  銀無垢とは、ケース素材に純度の高い銀（一般的には「スターリングシルバー＝銀92.5%」）を使用していることを指します。
  
  メッキではなく、中まで銀素材でできているため、時間が経つと表面に酸化による変色（いわゆる「硫化」）が見られることがあります。

  この変化は「経年変化」「味がある」として好まれることもあり、銀製品特有の特徴です。銀無垢のケースには、銀の純度を示す刻印（例：925、STERLING）などが刻まれていることがあります。

  デザインと特徴

  コロン商会の懐中時計には、以下のような特徴が見られます。

  • パッと読みやすいアラビア数字やローマ数字の文字盤
  • 分針・秒針付きの3針モデルが主流
  • 銀無垢ケースは比較的重みがあり、光沢や風合いに個性が出る
  • 機械部分にシリアルナンバーが刻印されている
  • 蓋の裏に「コロン」の表記があるものも

  ゼンマイ式の懐中時計と聞くと、古臭い、過去の遺物のように思われるかもしれません。
  しかし、実際に手に取ってみると、その重みや冷たさ、規則正しい機械音が新鮮に感じられます。
  「時間」を手にしたような感じというのでしょうか。

  貴重な品を買い取らせていただきました。ありがとうございました。

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