【小さくても本格派】KONICA Pearl II フィルムカメラを買い取りました

カテゴリー:カメラ

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  Konica Pearl II(コニカパール2)は1950年代初頭に登場した、中判（120フィルム）を使う蛇腹式フォールディングカメラです。
  撮影サイズは4.5×6cm。携帯性が高くポケットに収まる中判カメラです。
  このカメラを生み出したのは、「小西六(小西六写真工業株式会社)」。のちの「コニカ」です。

  小西六（KONISHIROKU）とは？

  「小西六（こにしろく）」とは日本の写真文化を築いたともいえる企業です。

  創業は1873年。写真用の薬品や印画紙の販売からスタートした歴史ある企業で、日本で最初に国産カメラを製造したメーカーの一つでもあります。カメラ本体だけでなく、フィルムや写真用紙、さらには現像機器まで手がけていました。

  そして1970年代、この「小西六」は社名を「コニカ（Konica）」へと変更します。フィルム全盛期には、富士フイルムやコダックと並ぶ大手として知られました。

  Pearl IIとは

  PearIIはコンパクトに収納される折りたたみ構造です。撮影時には前面を開いて使います。
  レンズはシャープで評判の高い描写力と評価されている75mm Hexar。
  シャッターは1秒〜1/500秒＋B（バルブ）対応のレンズシャッター式です。
  連動距離計（レンジファインダー）付きでピント合わせも簡単。
  本体表面は皮張りで手になじみます。

  発売当時としてはかなり高性能なスペックを持っていたPearl II。
  旅行やスナップ撮影でも信頼できる一台として、多くの写真愛好家に使われました。

  操作はひと手間、それが楽しい

  フィルムの巻き上げは、赤窓を見ながらフィルム番号を確認し、手で巻きます。自動巻き止めはありません。
  
  また、シャッターボタンの位置が独特です。レンズ前面、カメラのドア部分、左側にあるため、初めて使う人は「え、ここなの？」と戸惑うかもしれません。

  でもこんな特徴が、まるでマニュアル車を運転するような「自分でカメラを操作している」という実感がわき魅力となります。

  写りと評価

  このカメラの価値は、その写りの良さにもあります。

  実際に使った人の多くが、リバーサルフィルムやモノクロでの発色、解像感に驚いています。
  レンズはConikaの名玉と言われたHexarレンズ、1950年代の製品とは思えない写りを今も見せてくれます。

  操作には慣れが必要だが、それも含めて楽しめるカメラ

  デジタルなら数秒で済む準備が、このカメラではじっくり数分必要です。
  その間に、丁寧に被写体を見つめるようになります。

  レトロな外観、じっくりと切るシャッター。柔らかい写り。
  そんなエモい体験ができるのが、Pearl IIなのです。

  大変味わいのあるカメラを買い取らせていただきました。ありがとうございました。

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