【レトロでクラシカル】JUKI社製昭和期の家庭用手回しミシンを買い取りました

カテゴリー:その他

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  今回の買取品は、JUKI社製の昭和20～30年ごろ製造のミシン（本体のみ、駆動部分ナシ）です。

  ミシンの歴史

  ミシンという名前はsewing machineから来ていると言われています。
  つまり縫物をするための道具です。

  ミシンの原理は18世紀末、1790年頃にイギリスで発明されました。

  日本にミシンが伝わったのは江戸時代末期、1854年頃。アメリカのペリー艦隊が幕府に献上したのが最初とされます。

  当時の日本では和裁が主流でしたが、ミシンは洋装用の洋裁に使われる目的で持ち込まれ、徐々に普及が拡大しました。

  時は流れ、1950年代から1960年代にかけては国産の足踏みミシンが多くの家庭に普及しました。
  当時は、市販の衣服は大変高価でしたので、多くの人が普段着を自分で作っていました。
  そのためにミシンは生活に欠かせない道具でした。

  今回の買取品は、素材や構造からこのころに製造されたミシンと考えられます。

  このミシンの特徴

  機械本体の大部分は鋳鉄や鋳鋼でできています。
  表面は黒いエナメル（もしくはラッカー）で塗装されていて、光沢のある仕上げになっています。

  テーブル部分の装飾は、アールデコ調で見た目に美しいです。

  残念ながら、駆動部分がないためこのままでは縫製作業はできません。
  もしミシンとして実用的に使うのであれば、まず全体をきれいに清掃し、その後専用の補助モーターを後付けすることが必要です。
  
  針や他の付属品の規格が現代のものと異なる場合があるので、使用する際にはメーカーへ相談してください。

  JUKIのミシン

  JUKI（ジューキ）は日本を代表するミシン製造会社で、もともとは東京都の機械業者900名が出資して1938年に「東京重機製造工業組合」として創立されました。
  
  戦中は主に軍用の重機関銃や銃器の製造を行っていましたが、工作機械の技術を生かして、戦後1945年にはミシンの製造を始めました。

  現在の社名「ジューキ株式会社」は1988年に変更されました。今や、ミシンだけでなく電子部品実装機器や工業用ミシンシステムなど幅広い事業を展開している企業です。

  レトロなインテリアの装飾として部屋に飾られることも多い、鋳鉄製のミシン。
  汚れやきずはありますが、なつかしい品を買い取らせていただきました。
  ありがとうございました。

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