少額でも必要？古物買取で必ず本人確認が必要な理由とは

「えっ、本人確認するんですか？」
「ただの不用品なのに、免許証を出すの？」

リサイクルショップやネットで買い取ってもらおうとしたとき、こんなふうに驚いたことはありませんか？

でも実はこれ、法律で定められた大切な手続きなんです。
少し面倒に思えるかもしれませんが、理由を知ればきっと納得できるはずです。

なぜ本人確認が必要なのか？

一言で言えば、盗品などの不正な品が世の中に流れるのを防ぐためです。

たとえば、誰かが盗んだブランドバッグを売ろうとした場合。
その人物が特定できなければ、警察の捜査も難航します。

だからこそ、古物商は「誰が」「いつ」「何を」売ったのかという情報をきちんと記録しておく義務があるのです。

これは、万が一トラブルがあったときに、追跡できるようにするためです。
お客様自身を守る意味もある、大切な仕組みです。

法律による義務｜古物営業法 第15条

これは「古物営業法 第15条」という法律で、明確に義務として定められています。

対象となるのは、すべての古物商です。
実店舗を構えるリサイクルショップはもちろんのこと、インターネットを通じたネット買取や、お客様のご自宅に伺う出張買取など、形態に関わらず本人確認が必須となります。

本人確認書類として認められているものの例は、以下の通りです。

• 運転免許証
• マイナンバーカード
• 健康保険証
• パスポート（2020年2月4日以降に申請されたものは住所記載がないため、別途現住所が確認できる書類が必要です）
• 在留カード
• 特別永住者証明書

これらの提示が必要となるのは、法律上の決まり。
店舗によっては、コピーの保管や写真での確認を行う場合もあります。

(出典：警察庁「古物営業・質屋営業について」https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/kobutsu/index.html)

よくある誤解と注意点Q&A

本人確認のルールには、いくつか誤解もあるようです。ここで整理しておきましょう。

Q:「少額だから関係ないのでは？」

A: いいえ。金額に関係なく、本人確認は必要です。
100円の雑貨でも、1万円の時計でも、扱いは同じです。

Q:「家族のものを勝手に持ってきたけど大丈夫？」

A: 基本的には、本人の確認が取れないと買取できないケースが多いです。
委任状や同意書の提出を求められることもあります。

Q:「オンライン買取でも身分証は必要？」

A: はい。多くの業者では、画像のアップロードや写しの郵送で本人確認を行っています。
画面越しでも、法のルールは変わりません。

本人確認は「お客様を守る仕組み」です

本人確認と聞くと「わたしが疑われているの？」と煩わしい印象があるかもしれません。

でもこのルールは、「不正を防ぎ、安心して取引できる世の中」を守るための仕組みです。
それに、トラブルが起きたとき、お客様を守る証拠にもなります。

少々面倒に感じるかもしれませんが、どうかご理解とご協力をお願いいたします。
安心・信頼のお取引のために、私たちも誠実に対応してまいります。

茨木星見堂は、出張買取・店頭買取、どちらも対応しております。
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